水やり

​水質

基本的には、水道水でも井戸水や雨水でも良いです。

ただ井戸水や雨水には、自然に植物の生長に重要な役割を与える3つの成分が含まれています。

 

窒素(N)  ・・・

葉や茎の生長を促進 植物に限らず生物のからだの最も重要で基本的な生体成分である、たんぱく質と核酸の構成要素


リン酸(P)    ・・・

花や果実、根の生長を促進 細胞の分裂、増殖、伸張に深く関わり、体力を恒常的に維持し成長するために必要なもの


カリウム(K)・・・

根や茎を丈夫に、病害虫への免疫力 植物内の様々な化学反応を進める進行役(補酵素)

 

肥料にもこの【N・P・K】は比率として明記されていますが、井戸水・雨水にはこれらが含まれておりその他のミネラル分と共に植物の養分になります。

水道水でも問題ありません。

植物が生育するためには、CO2, H2O以外に無機養分として少なくとも14種の元素が必要であることが明らかにされています。

植物を用土で栽培している場合、植物の生育に必要な量が用土や肥料に含まれていれば、

水道水から無機養分を供給することは必要ではありません。

ただ盆栽へ葉水を長い期間行うと、水道水に含まれるカルキで白くなる場合もあります。

​白くなると見た目があまり良くないのですが、生長的には問題ありません。

また窒素・リン酸・カリウムは、各種肥料に含まれているので施肥を行いましょう。

​水やりと植物が必要な栄養分は、密接に関係しています。

 地域、樹種・樹齢(老若)

培養管理の環境などで
水量は違ってくるので右記は

飽く迄目安としてください。

春季/秋季 

1日1〜2回程度

夏季    

1日2〜3回程度

冬季   

2〜3日に1回程度

​方法

水やりは、難しい作業の一つです。

盆栽が枯死する原因として、水やりの仕方に問題がある場合があり、

水不足・根腐れ(水のやり過ぎ)などで枯らしてしまうことがありますので、

季節や地域(気候)、其々の盆栽の樹種や樹齢、生長状態により工夫が必要です。

 

1回の水量は、水が鉢底から滴り落ちるくらい根元にたっぷりと与えます。

1回で終わるのではなく、2~3回同じように水をかけてやります。

繰り返し水をやることによって用土中に新鮮な水分と酸素が通り、余分な水は鉢から抜けていきます。保持された水分は、根から吸収され生長に利用されますが、鉢中の水分は気温や日光量に応じて蒸発もされていきます。

 

用土が乾いたり、葉が萎れる前に再び灌水することが理想的ですが、季節や樹種、培養場所や用土配合の割合、盆栽の生長状態などにより乾き方に違いがあるので、日頃から注意深く観察する必要があります。

注意点は下記です。

・根元に水をかける

・水量に迷ったら、多めに与える

・自分の生活リズムに合わせた水やり方法を考える

・花には水をかけない(花が傷んで観賞期間が短くなる。花粉が流れて受粉が出来ない)

・葉水と腰水(水中に盆栽を置き浸水させる)は、個々の状況に適した対応が必要

・雨天時も、水やりは気にかける(少雨の場合、葉などで雨を弾き鉢中にかからない)

※ 留意点は、盆栽に関わる業者・職人、愛好家はそれぞれ違う環境や考え方で

    培養管理を行っておますので、水やりの仕方は千差万別ですので、

  自らの状況に適した水やり方法を確立しましょう。

 

​季節

春の水

春季は、新根や新芽が伸長する時期です。

思いの外に水分が必要とされるので鉢中用土の乾き方に注意しましょう。

梅雨の水

梅雨期は雨量が多いので、鉢中の水分量に注意が必要です。

長雨の場合は鉢を傾けて鉢中の水分が鉢穴から流出するようにしましょう。

​夏の水

夏季は、高温での水分蒸発に加え、葉の蒸散が活発になるので、鉢中の水分を失うのが早いです。植替え後で根が張り切っていない盆栽や水切れに弱い樹種は注意が必要です。

ですが、夏季はむしろ乾きが心配で水やりを忘れるようなことは少ないと思います。

秋の水

秋季は、盆栽が冬季に向けて活動量が減少します。

​併せて必要とする水分量は減少しますので、その量に留意する必要があります。

冬の水

冬季は、季節的には水分量は最少ですが、乾燥で意外と水分を必要とします。

この時期の水やりは簡単のようで難しい部分がありますので、

日頃から鉢中用土の乾き方に留意しましょう。